相手に伝わる話し方

あがり症、口ベタでも、会話でひとの心を動かす素質は十分ですから、自分の個性を活かし、言いたいことが伝わる話し方のテクニックを磨けば、人間関係でも仕事面でも大成功する道は開けます。そのためには、次の3つのキーワードを心に刻み込んでください。

話すことは面白い

「話し方の達人」になろうなどと考える必要はありません。
まずは「聞く」側にまわりましょう。「聞きじょうず」になるのです。

どんなに、あがり症でも口ベタでも、あいづちを打つとか、「どう?」、「どう思う?」と聞くくらいは簡単です。聞いてもらうことは嬉しいものなのです。どんどん「聞く」ことから始めましょう。

松下幸之助さんの口癖が「君、どう?」でした。
アルバイトの社員、料亭の仲居さん、大企業の会長さん、どんな人にも「どう?」って聞いていたそうです。だからみんな喜んで話し、彼を慕ったのです。

「どう?」と、積極的に人に話しかけることによって、何よりあなた自身の人柄も上がり、人間的魅力もアップするのです。

上司への連絡、お客さんへの電話でも、ひとつひとつ、それは会社の状況、お客さんの心、ひいてはあなた自信の評価や人生まで変えるきっかけになるのです。

「自分で使ってみて、これいいなぁと思うと、人に教えたくてしょうがなくなるんですよ」

どこかで聞き覚えのあるフレーズですね? 今や飛ぶ鳥を落とす勢いのジャパネットたかた・高田明社長が口癖のように使っているフレーズです。

話をするということは自分でチャンスを切り開くことでもあるわけです。これは大きな楽しみなのです。

憧れの人と話す、好きな人と話す、これは誰でも楽しいことです。
誰と話すことにも、それと同じくらいの「楽しみ」が隠れているのです。

相手を思いやる

「おもいやり」というと、相手の立場を尊重するとか、相手の身になって考えるとか、抽象的で、難しいことに感じる人が多いものです。しかし、思いやりのある話し方というのは誰でもできる簡単なことなのです。

たとえば、「○○○はどこにある?」と聞かれて「知らない」と答えるのと「どこだったかな?」では同じ「知らない」ということを伝えるにしても、ずいぶん違います。

相手が困っているときには、具体的に助けてあげられなくても、助けてあげたいという気持ちで話せばいいのです。相手が喜んでいればいっしょに喜んであげる、相手が落ち込んでいれば聞いてあげる、そう思って話すだけでいいのです。

お釈迦様が天竺へ旅をしていて砂漠の中で水が底をつきパーティが全滅寸前になりました。そのときお釈迦様は「向こうに水がある。さあ急ごう」といいました。相手が疲れているときには、元気づけてあげればいいのです。

ひとつのことを相手に伝えるにしてもいろんな言い方があります。2,3通りの言葉をさがしてその中から、相手の喜ぶ言葉を選ぶ、あるいは、相手の嫌がる言い方は避ける。それだけでいいのです。

「オックスフォード流 一流になる人のビジネスマナーの本」(青春出版社 ;西出博子著) で、その精神が凝縮されている「5つの言葉」が紹介されています。

  1. ”Thank you”  ありがとう
  2. ”Excuse me”  失礼ですが
  3. ”Please”    どうぞ・お願いします
  4. ”After you”  お先にどうぞ
  5. ”Sorry”     申し訳ございません

簡単な言葉ですが、これがすぐ出ない人が本当に多いのです。これらの言葉が場面に応じてきちんと出るだけで「この人は違うな!」とあなたへの評価は上がります。この簡単な言葉を付け加えて話すだけで、あなたの気持ちが伝わるのです。

言葉には力がある

ひとつの言葉で相手を喜ばせたり悲しませたり、元気づけたり落ち込ませたり、一言で相手との立場が逆転したりします。

会話の中の世界では、その物を現す言葉がなければ、その物の存在すらないのです。
それほど言葉というものは大きなパワーを持ったものなのです。

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