口下手になる原因
口下手の最大の原因として、「人と話すことへの苦手意識」があります。
「なぜ、自分が口下手なのか?」
原因を知らずに改善の余地はありません。
最初に、「敵を知って己を知る」ことからはじめましょう!
口下手な人に限って、「自分は話し下手だから・・・、口下手だから・・・」と思っている方が非常に多いのですが、実は、世に「名言」を残した有名な雄弁家たちの中にも「口下手」だった人が非常に多かったのです。
たとえば、かの有名なアメリカ大統領のリンカーンは、世界史で習う「ゲティスバーグの演説」という名スピーチが示すように、アメリカ歴代大統領の中でもトップを争う名演説家として有名でした。
ところが、リンカーンも若い頃は口下手だったそうで、口下手を解消するために、家から遠い距離を歩いて各地の演説を聞きにいっては、村で人を集めてそのマネを繰り返していたというのです。ですから、地元ではヒマ人と思われていて、おまけに、口下手なやつだと評判もよくなかったそうです。
「話上手」と「口下手」には、ほとんど境界線はありません。
相手に、自分の思っていることを正しく表現できる人が話し上手な人なのです。
難しい技術とか、話の面白さとか、声の質とかは二の次です。
口下手でも、あがり症でも、話下手でも、超えられる壁なのです。
話上手になる必要はない
昔に比べて、日本人のスピーチ(話)が上手くなっているといわれています。
以前までは、スピーチになると、緊張して口下手になってしまう人が多かったのですが、
最近では「この人は話上手だな」という方がずいぶん増えてきています。
おそらく、話す機会が増えたことやテレビなどで上手な人のスピーチを見る機会が多くなったこと、 企業内での教育の成果などが大きな理由なのでしょう。
ただ、どんなに話上手な人でも、普段は「あがり症」ではない人も、いざ人前でスピーチとなると、緊張して「口下手」になるケースがあります。なぜ、人はスピーチになると緊張して口下手になってしまうのでしょうか?
私たちは、「他人からどう見られているか」がどうしても気になります。「もっとよく思われたい」「美しいと思われたい」「かっこいいと思われたい」「いい人」「話のうまい人」などというようにきりがありません。 とくに大勢の前だと、ますますこの傾向は強くなってしまいます。
「うまく話をしよう」と考えることは、悪いことではありませんが、これが強くなりすぎると、「下手だと思われたらどうしよう」「下手だと思われないようにしなければ」と緊張しすぎてしまいます。 「上手に話をしなくては!」「失敗してはいけない」という意識は、緊張を高めて、アガリを生む原因になります。日頃の練習の成果を本番の試合で発揮できないスポーツ選手の心理と同じです。
弁舌さわやかでなくてもいいのです。正直に自分をさらけ出して、人柄を感じさせるような話し方が人の心を打つものです。
人と話すときには「上手に話そう」とせずに、普通に家族と話すような「心の状態」で、特別なことだと思わないで、普段の自分で話をしましょう。
